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以前、ある自動車メーカーからシリンダーボアの溶射方法にアイディアを求められたことがありました。そう、溶射関係者ならよくご存知のロータプラズマと呼ばれる方法が現在適用されている部分の話です。いろいろ考えあぐねた末ひねり出したのがこれ、ご担当者の方の異動で日の目をみないままロータプラズマに先を越されてしまったまぼろしのアイディアですが、提案者としては捨て難い思いもあり最早時効でありましょうからこの際ご披露いたしましょう。 |
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図のように、円筒内側で2本のプラズマトーチを対向配置しプラズマジェットを鉢合せすればジェットは360度放射状に拡がります。この放射状プラズマジェットに、粉末を360度満遍なく注入あるいは散布すれば、円筒内面に円周皮膜が形成されます。このカウンターツインヘッドを円筒軸方向に往復動すれば円筒内面(例えばボア)が皮膜形成される、というわけです。
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| 従来製品の中に“マイクロフィーダー”と名付けた局部流動式供給原理を使ったパウダーフィーダーがあります。流動性の悪い粉体を毎分100ミリグラムから多くても1グラム位の量キャリヤーガスの流れに乗せ直径4ミリ位の太さのプラスチックチューブを通して目的点まで搬送するものです。元々このフィーダーは、1ミクロン前後の粒径をもつ粉体を使 って10ミクロン前後の薄膜を形成するマイクロプラズマ溶射装置の原料供給用につくられたものですがこの程度の溶射をマイクロ溶射と呼 ぶのはかねがね気恥ずかしい思いをしていました。新たにご紹介するマイクロフィーダーは正真正銘マイクロの名に恥じないフィーダーです。
供給原理は、目下活躍中のパウダーフィーダーAMシリーズと同じ表面倣い式を用います。イメージをザッとお話してしまえば、パウダーを取り込むノズルはさながら生物実験で卵子一個を拾い上げる際使うピペ ットのようなもので、その先端は高精度位置決め技術を駆使してパウダ ー表面に接近パウダー粒子一粒一粒を精確に取り込み目的点に噴射する、と言う具合です。パウダー粒子の噴射されたところがプラズマジェットの中なら、粒子の一粒一粒は瞬時に溶融加速され極小目的部位に付着、マイクロ溶射が行われます。 これは決して夢などではなく、テクノサーブの保有する現行技術をもってすれば容易に実現できる目標だと考えています。
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| | 一年以上前、関西のある製鋼メーカーからコイル鋼鈑を浴槽から巻き上げる行程で表面が乾く前に粉末を表層に浸透分散させる粉体線状噴射装置の引合いをいただきました。その後、お見積りしただけでその話は立ち消えてしまったのですがその時テクノサーブが提案したアイディアは忘れ難く今でもチャンスがあれば実現してみたいと思っています。 粉体線状噴射のポイントは、線が延びる方向に一定の濃度で粉体を噴射できるかどうかに尽きます。普通に考えれば、丸いチューブを使って目的地近くまで運んできた粉体と搬送ガスを出口で掃除機の扁平ノズルのようなもので拡げてやればと言うことになりましょう。が、これでは線状に一定の濃度を確保するのは難しいようです。テクノサーブの方法は、粉体を取り込むところから一定濃度で線状に取り込む。そして、 その濃度を取り込みノズル断面と同形の搬路を通してキープ、最後にそのまま噴射すると言うものです。 結構いけるのではないかと思ったのですがどうでしょうか。
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